おさとうのはっぴーにっき

はっぴーになりたい!

「完全自殺マニュアル」を読んだ

完全自殺マニュアル」を買った。買おうと思ったきっかけは、いつも通り死に方を調べていたとき、「飛び降りってどの高さからなら死ねるんだ?」と思ってぐぐったら完全自殺マニュアルの抜粋が出てきて、あまりに淡々と、そしてリアルに必要な高さやどれくらい痛いかが書かれていたので、興味がわいた。調べてみると、様々な死に方について同じように書かれているらしい。魅力的だった。これがあればネットで死に方を検索すると毎回わざわざ表示される電話相談の広告を見なくて済むし、ネットの適当な人間が書いた適当な文章よりよっぽど参考になると思った。

久々にウキウキで本屋に買い物に出かけた。欲しいものを買いに行くってこんなにウキウキするものだったか。でも行った本屋には置いてなかったので、結局通販で買うことにした。届くのが楽しみすぎて毎日ポストを覗いた。こんなにワクワクしながら届くのを待ったのは小学生のころ好きだった男の子と文通していたとき以来だ。

先日やっと届いて読んだので、感想を以下に述べる。

自殺=悪とされているこの世の中で、この本は「生きたきゃ生きればいいし、死にたきゃ死ねばいい」「つらい思いに耐えながらそれでも生きる意味なんてないだろ」というようなことが書かれていて、自殺に対して前向きなので心がスッとした。今までは自殺について調べたり様々な本を読んだりしても「自殺は避けるべきこと」として扱われていたので、死にたい自分は悪なのかと思っていたが、この本を読んではじめて自分の考えが肯定されたような気がした。

内容もとてもおもしろくて読みやすいのであっという間に読みきってしまった。様々な自殺方法の手順や事例を紹介してくれるのでかなりためになる。さらに手順だけでなく、その自殺方法の苦痛・手間・迷惑度・見苦しさ・致死率を分かりやすくまとめてくれているのがおもしろい。「見苦しさ」って意外と大事だもんね。首吊りって全身から液体が出て体も脱力するのでひどい見た目になるってどっかで聞いたけど、やりようによってはきれいに死ねるらしい。飛び降りも腰から落ちてきれいなまま死んだ人がいるとか初めて知った。どうしたら見た目良く死ねるかもそうだが、どうしたら確実に死ねるかも書かれているのでとても勉強になる。飛び降りるときは頭からいけ!とか、手首切ってしぬなら切り落とすくらいの勢いじゃなきゃ死ねないぞとか。クスリのところは少し古い情報かなと思ったがどの成分にどんな作用があるか書かれているので興味深い。

自殺方法の書き方も、「こうしたら死ぬから気をつけろ」じゃなくて「こうしたら未遂に終わるから気をつけろ」くらいの感じで書かれているので読んでて笑ってしまった。おすすめの樹海の入り方とか、首吊りの角度はこう!とか、手首切るならこの辺りを…って具体的に教えてくれる。見る人によっては痛々しくて読んでられないかもしれないくらいリアルに教えてくれる。手首を切るおすすめの位置はぜひ本を読んで知ってほしい。

もともと、死ぬときは首吊りか飛び降りだなと思っていたので、それぞれの確実な方法を知ることができたので良かった。これで、確実に死ぬことができる。だからこそ、生きるのが楽になった。だっていざとなればいつでも死ねるから。「いざとなったらこれで死ねばいい」って方法を知っておくことはクソみたいな日々を生きていくうえでかなり有効だ。精神疾患持ちの方にはもちろん、精神疾患になるまでにはいかないが毎日がつらい人々にぜひ読んでほしい本だ。